この記事では、クリップスタジオ(略称：クリスタ)のEXとPROの違いと選び方を詳しくお伝えします。
クリスタEXとPROの使用用途とおすすめのグレードについて表にしました。
| クリスタEX (PROの上位版) | クリスタPRO | |
|---|---|---|
| 機能 | 漫画 動画 イラスト | イラスト 漫画(単ページ) 動画(3分以内) |
| 価格(税込) | 買い切り版：24,900円 月額/年額：980円/8,300円 | 買い切り版：5900円 月額/年額：480円/3,000円 |
| おすすめな人 | 漫画や動画が中心の人 費用が高めでも良い人 | イラストが中心の人 費用を抑えたい人 |
結論からお伝えすると、イラスト制作が中心ならクリスタPRO、漫画とアニメーション制作が中心ならクリスタEX、費用を抑えたいのならクリスタPROを選ぶと良いでしょう。
ご自身にあったクリスタを確実に選びたい方はこの記事をチェックしてください。
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クリスタEXとPROの違いはどこにある？機能を紹介！
まず表にクリスタEXとPROの機能の違いをまとめました。
| 機能 | EX | PRO |
|---|---|---|
| マンガ表現 | ||
| 複数ページの管理機能 | ||
| 複数ページ作品の印刷・書き出し | ||
| セリフの一括管理機能 | ||
| 3DデータのLT変換機能 | ||
| プロ向けアニメーション制作機能 | ||
| イラスト アートワーク制作 | ||
| デザインワーク | ||
| 3Dモデルの使用 | ||
| 収録素材の使用 |
クリスタEXはPROの上位版という位置づけです。
クリスタEXの機能は複数枚の漫画の制作と、長いアニメーション制作の機能が追加されているということが表からわかります。
クリスタEXとPROにはこのような機能面で大きな違いがあるため、用途に応じて適切な方を選ぶことが大切です。
イラストが中心の場合はクリスタPROの機能で十分ですが、複数枚の漫画や長い動画を制作する場合は機能の充実したEX一択となります。
クリスタPROとEXの5つの機能面の違いを解説！
クリスタのPROとEXには主に5つ機能面の違いがあります。
さらにクリスタEXにはあって、PROにはない5つの機能を細かく解説していきます。
違い①：複数ページの管理機能
クリスタEXの大きな強みの一つは、複数ページを一括で管理できる点です。
例えばクリスタPROでは1ページずつの作業がと保存が必要ですが、クリスタEXでは数十ページの漫画作品を一括で管理するのでページ追加や削除、並べ替えなどがスムーズにできます。
クリスタEXのこの機能は、長編作品や同人誌の制作をする人にとってはとても便利で、作業時間を大幅に短縮してくれます。
違い②：複数ページ作品の印刷・書き出し
クリスタEXは複数ページを一括で管理できるため印刷、書き出しがとても簡単にできます。
一方でクリスタPROは1枚ずつ作品を保存しているため、印刷や書き出しもそれぞれのファイルを開いて1つ1つ行う必要がありかなり手間がかかります。
クリスタPROは複数ページの作品には向かないというのはこのためですね。
違い③：セリフの一括管理機能
クリスタEXには「セリフの一括管理」機能があります。
漫画制作の時、クリスタPROでは1ページずつセリフを入力する必要がありますが、クリスタEXでは全ページのセリフをまとめて編集できるため、ストーリー全体の流れを考えながら作業が進められます。
これにより漫画制作の効率が飛躍的に向上して時短にもなります。
違い④：3DデータのLT変換機能
クリスタEXには3Dデータや2Dの写真をモノクロ画像に変換する「LT変換機能」があります。
この機能を使うと背景や細かいディテールを素早く描くことが可能になります。
クリスタPROにはこの機能が搭載されていないため、3Dデータや写真を活用した背景や作画をしたい方はクリスタEX一択になります。
違い⑤：プロ向けアニメーション制作機能
アニメーション機能もクリスタEXの方が優れています。
クリスタPROでは24フレーム、つまり約3秒間のアニメーションしか制作できませんが、クリスタEXではフレーム数の制限がなく長編アニメーションを制作することができます。
プロの制作現場でも使われている機能が装備されているので、アニメーション制作を本格的に行いたい場合、クリスタEXは必須といえます。
クリスタEXとPROの価格面の違いを2つ項目で比較
ここからはクリスタEXとPROの価格面の違いを項目別に解説していきます。
クリスタの２つの契約方法(買い切り・サブスク)の価格の違い
| 買い切り版の価格(税込)：PC(Windows / macOS ) | ||
|---|---|---|
| PRO | EX | |
| ダウンロード版 | 5,900円 オススメ！ | 24,900円 オススメ！ |
| サブスク(月額/年額) | 480円/3,000円 | 980円/8,300円 |
クリスタの買い切り版は一度支払いをしてしまえば、その後はお金をかけずにずっと使い続けられます。
一方でサブスク(月額/年額)は1回の支払う金額は少ないですが、契約期間中はずっと料金を支払っていくことになります。
短い期間ならサブスク(月額/年額)がお得ですが、長く使い続けていく人には買い切り版がコスパが良く強くおすすめしたいです。
クリスタの使用期間別のお得な購入方法の詳細は別の記事にまとめましたので参考にしてください。
>>クリップスタジオ買い切り版と月額契約どっちがいいか徹底比較！iPadにも買い切り版はある？
買い切り版のアップデートプランの価格の違い
| アップデートプラン 年額の価格(税込)：PC(Windows / macOS ) | ||
|---|---|---|
| PRO | EX | |
| 年額(税込) | 1200円 | 3400円 |
アップデートプランはクリスタPROで1200円(年額)、クリスタEXは3400円(年額)ととてもお手頃価格です。
支払いは年払いしかありませんが、この価格で１年間最新の追加機能が使えるようになるのでお得ですね。
クリスタPROやEXの買い切り版を購入したけれど、最新の機能も使いたくなった！という場合にはアップデートプランを利用しましょう。
またいつでも好きなタイミングで契約を開始できるので、慌てずに必要になった時にアップデートプランを契約するのがおすすめです。
※解約すると元の買い切り版のバージョンに戻ります。
※サブスク(月額/年額)を契約している場合は自動で最新機能が追加されているのでアップデートプランの申し込みは必要ありません。
クリスタPROとEXどっち？迷った時の2つの対処法
クリスタPROとEXの機能面と価格面の違いを知ってもまだPROかEXかどっちにしようか迷ってしまう、そんな場合の2つの対処法もお伝えしておきます。
- クリスタPROを購入する
- 無料体験期間を利用して決める
対処法①：クリスタPROを購入する
迷った時はクリスタPROを購入しましょう。
サブスクの場合は月額契約にしておいて、途中からEXに変えれば損することはありません。
買い切り版の場合もクリスタPROを購入して、もしグレードアップしたくなったら後からクリスタEXにしても金額面で損することはありません。
クリスタ3.0のPROからクリスタEXにアップグレードするのにかかるのは定価24900円ですが現在は19000円(23％OFF))で提供されています。
この19,000円（税込）は実は購入金額の差額と同じなので、後からアップグレードしても損はしないということです。
なので迷っている場合はとりあえずクリスタPROを購入しておきましょう。
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対処法②：無料体験期間を利用して決める
クリスタには無料体験期間があります。
お試し期間に実際に使ってみて決めるのが1番確実な方法です。
クリスタを機能の制限なく無料で使うには2つの方法があります。
- 30日間無料→CLIP STUDIOアカウントの登録だけで30日間無料
- 3ヶ月間無料→月額利用プランを申込むと3ヶ月間無料
30日でも全機能を試しに使ってみることはできますし、3ヶ月なら作品を1つぐらいは完成させることができるはずです。
無料体験をしてから買い切りに切り替えることもできますので、まずは使ってみるのがおすすめ！
30日間の無料体験の方はアカウントの登録だけなので、解約し忘れても自動課金されないので安心ですよ。
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クリスタEXはこんな人におすすめ！
クリスタEXは以下のような人におすすめです。
- 漫画制作を効率よく進めたい人
- 長編アニメーションを制作したい人
- 複数ページを一括管理したい人
①漫画制作を効率よく進めたい人
クリスタEXは、漫画を制作する人には最適のアプリです。
ページ管理やセリフの一括編集機能があるので、複雑でわずらわしい作業も短時間で終わらせることができます。
複数ページを扱うことが多い人にはクリスタEXの機能があると単純な作業のストレス軽減ができ時短にもなります。
②長編アニメーションを制作したい人
アニメーション制作もクリスタEXの強みです。
ショートアニメーションではなく本格的な長編アニメーションを作りたい場合はクリスタEXの機能が必要になります。
制限のないフレーム数で自由に長編アニメーション作りができます。
③複数ページを一括管理したい人
ページ管理機能が優れているので長編の漫画を制作する場合はクリスタEX一択です。
全ページのセリフをまとめて編集できたりと、スムーズに作業を進められる機能がついています。
制作を一気に進めたい人にとって、クリスタEXは間違いなくベストな選択になると思います。
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クリスタPROはこんな人におすすめ！
クリスタPROは以下のような人におすすめです。
- イラストをメインに描く人
- ショートアニメーション制作をしたい人
- 費用を抑えたい人
①イラストをメインに描く人
クリスタPROにはイラスト制作に必要な機能が揃っています。
イラストがメインで漫画やアニメーションの制作をあまりしない人にはクリスタPROで十分です。
クリスタPROはプロが仕事で使える程の充実した機能の割にコスパが良く使いやすいアプリです。
②ショートアニメーション制作に興味がある人
短時間のアニメーションを作りたいという方にもクリスタPROはおすすめです。
3秒以内のアニメーションならクリスタPROでも十分に作れます。
イラストを描いているけれどアニメーションも試してみたいという人はまずクリスタPROでアニメーション制作を体験してみてからクリスタEXへのグレードアップなどを考えれば良いでしょう。
③費用を抑えたい人
イラストアプリにあまり費用がかけられない場合はクリスタPRO一択です。
さらにクリスタPROの買い切り版であれば5900円で永遠に使用することができコスパがかなり良いです。
クリスタPROでイラストや短い動画を制作しつつ、時期をみてグレードアップするのも良い選択ですね。
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クリスタの知っておきたい7つのQ&A
クリスタの購入前に知っておくと便利な疑問をまとめておきました。
- クリップスタジオペイントのiPad版に買い切り版はある？
-
残念ながらありません。
iPad版はサブスク契約のみになります。
サブスクが主流になりつつあるので、今後もiPad版の買い切りが出る流れはないと思われます。
公式サイトにも買い切り版のリリース予定はないと書かれています。
- 四コマ漫画でもEXのほうがいい？
-
四コマ漫画程度の1枚の作品の場合はPROで十分に対応できます。
複数枚の漫画の場合はEXのほうが機能が充実していて使いやすいということです。
- フォトショップやイラストレーターとの互換性はある？
-
フォトショップ形式(PSD)での保存ができます。
イラストレーター形式(ai)の保存はできません。
- なるべく費用を抑えて使うには？
-
長く使うのであれば買い切り版がおすすめです。
使う期間が短い場合はサブスク契約の方がお得な時もあります。
お得なプランと使用期間については以下の記事をチェックしてください。
- 1つの契約(シリアルナンバー)で何台使える？
-
1つの契約(シリアルナンバー)でパソコン２台までインストールができます。
でも2台同時起動はできません。
あくまで2台にインストールできるだけです。
- アップデートプランを契約していないとアプリの不具合があった時に困る？
-
基本的にアプリの不具合の修正は今までと同様に無料アップデートされます。
なのでアプリに不具合が出るということはありません。
アップデートプランはあくまでも追加される新規機能が使えるようになる、という契約です。
- アップデートプランは必要？
-
必ず必要というわけではありません。
アップデートプランは買い切り版を購入した人が最新の追加機能を使えるようになるプランです。
もし最新の機能で使いたい機能があった時に申し込めば良いです。
クリスタのEXとPROの違いと比較結果についてまとめ
この記事ではクリスタのEXとPROの違いを詳しく解説してどちらを選ぶべきかについてお伝えしました。
クリスタEXとPROはそれぞれ異なる機能と価格で、使用用途に応じてどちらを選ぶべきかは変わります。
本格的な漫画制作や長編アニメーションを制作するなら、複数ページの管理機能やセリフの一括編集機能が使えるクリスタEXがおすすめです。
一方でイラストをメインに描く方やショートアニメーションを試したい人には、コストパフォーマンスの良いクリスタPROが最適です。
それでも迷ってしまう場合は、まずはクリスタPROで始めて必要に応じてクリスタEXにグレードアップするのも良い選択です。
